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2025.07.15
UFC道路橋床版研究会 定時総会を開催
『UFC床版の設計・製作・施工・維持管理マニュアル(案)』の更新の検討を行っていく

二羽会長は冒頭あいさつで「UFC床版は、昨年度、国土交通省やNEXCO中日本の現場で採用事例ができた。さらには、岡谷高架橋ではUHPFRCによる上面補修など床版上面の劣化箇所を削り、そこに打ち直すという事例も出てきた。また、私は昨年、フランスやスイス、イタリアを視察し、UHPFRCを用いた上面補修の現場も見てきたが、特にスイスにおいては、盛んに使われている。このように欧米ではUHPFRCなどハイスペックな材料が使われているが、日本においては、UFC(UHPFRC)だけでなく、鉄筋との併用ができ、ひび割れも許容するVFCの指針も作っており使い分けができる状態にある。その意味では日本は欧米の1歩、2歩先に出ている。このフレキシビリティを利用してUFCやVFCといった技術が拡がっていくことを期待したい」と述べた。
UFC床版は、NEXCO中日本で名神高速道路の河内橋他1橋(河内橋は施工済み、他1橋は施工中、平板型UFC床版)、国土交通省近畿地方整備局で国道29号新中島橋(施工済み、平板型UFC床版)、同中部地整で国道153号萱の橋(施工済み、平板型UFC床版)で採用されるなど実績が増加している。昨年度は視察も積極的に行っており、㈱ナルックス員弁工場における国道153号萱の橋の床版製作および、同橋現場における架設の視察、国道29号新中島橋の現場視察などを行った。
国道29号新中島橋の施工状況
さらに昨年度は、広報部会が①ホームページの更新・充実、②パンフレットやノベリティグッズの充実――などを図った。
今年度も、UFC道路橋床版の適用状況を踏まえて、設計・製作・施工における情報収集を継続実施すると共に、その視察も積極的に行っていく。さらにUFC道理橋床版の適用技術の普及促進に努めていく。
具体的には前年までの技術課題の検討を継続していくと共に、①『UFC床版の設計・製作・施工・維持管理マニュアル(案)』の更新の検討、②UFC道路橋床版の適用現場における見学会の開催、既に適用が完了した現場における勉強会の開催の企画、③UFC道路橋床版の普及・展開に向けた検討、関連技術のPR、対外発表の広報活動及び関連技術情報の収集などを行っていく方針だ。