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2025.07.19

IHIインフラシステムとIHIインフラ建設が統合 IHIの橋梁および防災・水門事業が1つに
鋼橋とPC橋の新設・保全を一社で担う体制を構築

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 IHIの橋梁・水門インフラ関係子会社であるIHIインフラシステム(以降、IIS)とIHIインフラシステムの100%子会社であるIHIインフラ建設(以降、IIK)が吸収合併契約を締結し、IIKの橋梁および防災・水門に関わるすべての事業をIISが継承する形での関係会社の統合を決定した。統合は11月1日を予定している。合併により両社の売上げ規模は約917億円に達するものとなる。

 両社は近年、NEXCO各社を中心とした高速道路の大規模更新、耐震補強などの受注を見据え、設計部門を同一の場所に置くなど、関係性をさらに強化していた。高速道路の大規模更新は鋼桁上の床版をPC床版に取替える、その際に鋼桁の補強が必要となる既設合成桁を有する、またはPC桁を撤去して鋼桁に架替える、あるいは同一発注内に鋼橋・PC橋の両橋種が含まれるなど、鋼・PCいずれの技術をも有することが望まれている。両社はJVを構成するなどで対応してきた。統合によりその更なる技術提案力の向上、技術者配置の効率化などを行う事が、その念頭にあると思われる。

 海外市場においては、インフラ需要が旺盛であり、橋梁・水門分野における日本の高い技術が求められている。国内で培った橋梁・水門技術と、海外で培った長大橋技術を融合することで、橋梁・水門業界における国内トップクラスの地位確立と、グローバルな成長のループ構築による、さらなる成長を目指す考えだ。

※ 2025.7.25 記事の会社の略称の位置に誤りがありましたので訂正させていただきます。「(以降、IIK)」の位置はIHIインフラ建設の後に着けるものでした。(井手迫瑞樹)

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