安治川鉄工 『AG-ノンスリップエボキシバー補修用塗料』を発売開始

安治川鉄工 『AG-ノンスリップエボキシバー補修用塗料』を発売開始
2025.10.01

刷毛で塗ることで手軽に現場補修

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防食 維持管理 大規模更新
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 安治川鉄工は、エポキシ樹脂塗装鉄筋(以降、エポ鉄筋)の付着力向上タイプ(エポ鉄筋の表面に粒状の凹凸をつけ、付着表面積を大きくすることでコンクリートとの付着力を高める仕様)の補修用塗料として『AG-ノンスリップエボキシバー補修用塗料』を開発、10月1日から発売を開始した。基本的には自社のAG-ノンスリップエボキシバーの補修用として開発したが、他社の同仕様のエポ鉄筋補修にも対応可能ということだ。


補修後もノンスリップ(コンクリートの付着性)を維持するための凹凸が点いた状態を維持できる

鉄筋コンクリートを塩害からがっちり守り抜くAG-エポキシバー 鉄筋コンクリートを塩害からがっちり守り抜くAG-エポキシバー 鉄筋コンクリートを塩害からがっちり守り抜くAG-エポキシバー

『土木学会「エポキシ樹脂塗装鉄筋補修用の品質規格」(JSCE-E105)』を満足

塗膜に凹凸をつけ付着力を維持し、防錆効果は従来通りに

『土木学会「エポキシ樹脂塗装鉄筋補修用の品質規格」(JSCE-E105)』を満足

 塩害が厳しい箇所のコンクリート構造物を中心にエポ鉄筋は採用が増加しているが、近年は床版取替を主とする大規模更新分野への拡大も顕著である、とりわけプレキャストPC床版同士をつなぐ間詰めコンクリートの継手部は、現場打ちになることから弱点になりやすく、エポ鉄筋とコンクリートの付着力は、取替床版全体の性能を左右するため、施工時の扱いにより損傷することもあるエポ鉄筋をただ通常のエポキシ樹脂塗料で補修するだけでは不十分となる可能性があった。


損傷したエポ鉄筋は防食効果が部分的に失われる

新補修塗料は防食性も凹凸も補修できる


 新製品は、塗膜に凹凸をつけ、なおかつ防錆効果は従来通りの補修用塗料であり、これを刷毛で塗ることで手軽に現場補修できることが特徴である。実験の結果『土木学会「エポキシ樹脂塗装鉄筋補修用の品質規格」(JSCE-E105)』を満足することも確認している。また、特定化学物質障害予防規則に対応したポリアミド硬化型エポキシ樹脂塗料を使用しており、特定化学物質を抑え(エチルベンゼン1%未満)ているため、環境にやさしいという長所も有する。

 施工は簡便である。まず、補修個所を素地調整、清掃した後、主剤と硬化剤を5:1(要領比)、8:1(重量比)の割合で容器に入れた後攪拌し、刷毛などで塗装する。塗布量は0.46~0.69kg/m2を1~2回に分けて塗装することを推奨している。

 価格は1セット(1kg)5800円(下写真)としている。

鉄筋コンクリートを塩害からがっちり守り抜くAG-エポキシバー 鉄筋コンクリートを塩害からがっちり守り抜くAG-エポキシバー 鉄筋コンクリートを塩害からがっちり守り抜くAG-エポキシバー

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