NEWSNEWS List
土木学会 鋼構造委員会「道路橋床版の維持管理と設計手法に関する調査研究小委員会」
第1回全体委員会を開催
土木学会鋼構造委員会「道路橋床版の維持管理と設計手法に関する調査研究小委員会」は10月30日、第1回全体委員会を開催し、第8期床版小委員会の活動方針を発表した。同小委には過去最大となる75人が参画した。
同小委員会では、舗装、防水、床版を一体的に捉えた維持管理体系の再構築を進める。具体的には、既存の「道路橋床版維持管理マニュアル」「道路橋床版防水システムガイドライン」「橋面コンクリート舗装ガイドライン」の改定作業を中心に、点検診断技術、防水性能評価、床版と舗装の一体補強技術の検討を深化させる。
委員長に宮地エンジニアリングの久保圭吾氏、副委員長にIHIインフラシステムの塩永亮介氏、幹事長にドーコンの大山高輝氏が就任した。さらに、設計分科会長にパシフィックコンサルタンツの東洋平氏、維持管理分科会長に金沢大学の久保善司氏、橋面コンクリート舗装分科会長に橋本雅行氏(日本建設機械施工協会 施工技術総合研究所)を配置した。
また、近年増加する床版大規模更新工事に対応し、プレキャストPC床版継手構造の評価手法や、既設桁補強技術の整理も行う方針である。これらの成果は、実務での適用性を重視し、体系的な技術指針として取りまとめる予定だ。
同小委員会は今後、約3年間の活動期間を通じて成果を集約し、改定版マニュアルおよびガイドラインの刊行を目指す。道路橋インフラの長寿命化と効率的な維持管理体制の確立に向け、最新知見を反映した技術体系の構築が期待される。
当日は第7期床版小委員会の活動成果報告や稲葉尚文氏(中日本高速道路 金沢支社)による「金沢支社の床版取替の現状と新手取川橋の床版について」の講演が行われた。
