首都高メンテナンス東東京 「安全大会」を開催
「首都高メンテナンス東東京」(並川賢治社長)は2024年7月26日、東京都・日本橋社会教育会館 8階ホールで「安全大会」を開催した。関連協力会社ら関係者約200人が参加し、事故防止に寄与した優秀会社、職員ら11社12人が表彰された。同社での労働災害・公衆災害を含む事故件数は漸減しているが、2024年度は事故がすでに発生し、危機感を強めた中での大会となった。(中島みなみ)
安全大会の様子 / 安全唱和
2024年度は事故防止の重要度増す
「安全方針と安全管理体制を再認識し、改めて安全意識の向上を図る。都市部の土木メンテナンスにおいて安全を確保する取り組みを一層強化し、工事の安全を誓いたい」
並川社長
首都高メンテナンス東東京(以下=首都高メンテ)の並川賢治社長は、開会あいさつでこう切り出した。同社は、首都高速道路会社「東京東局」が担う首都高速道路141.7kmの維持管理を業務とする。この区間の老朽化は深刻だ。開通から40年を超える区間が約4割、開通から30年に超える区間は約7割と、道路メンテナンス業務は重要度を増している。
一方、業務遂行のためには労働災害・公衆災害などの事故を未然に防ぐ効果的な対策で効果を上げて、1件でも事故を減らすことが求められる。作業者や第三者の命を守るためにも、維持管理業務を円滑に進める上でも大きなテーマだ。
首都高メンテナンス東東京が担当する業務では一貫して事故減少に取り組んできた。
「現場に携わる人が、技術と技能を駆使して安全と品質行程管理に取り組んだ証。それが工事事故、労働災害の減少に結び付いたと確信する」(並川社長)
しかし、首都高メンテの「安全」は2024年度に入り岐路に立っている。今年はすでに事故が発生している。
「もう事故は起こせない。起こしたくない」
安全方針を説明する執行役員・御嶽譲 安全・防災部長は、こう訴えた。
御嶽譲 安全・防災部長
過去に発生した事故と同様な事故が起きることを問題視
注意を要するのが、過去に発生した事故と同様な事故が発生することだ。
「(私見だが)車両運転中のひんぱんな車線変更。事故を起こすリスクまでとって無理に追い越す必要はないのではないか。一歩立ち止まって考える必要がある」(前同)。
首都高速道路東京東局の深山大介土木保全部長は、来賓あいさつでこう話した。
「東京東局管内の安全管理については、高い関心を持って注視している」
深山大介土木安全部長
東京東局では、昨年度8項目あった安全管理重点項目を4項目に絞って、徹底した取り組みを求めた。
・火災事故発生防止対策の取り組み徹底
・工事車両による接触事故と、規制内進入事故の防止
・作業員の転落・墜落、工具での労働災害と飛来落下による公衆災害の防止
・建設機械等による送電線、地下埋設物、周辺施設接触防止
「2024 安全大会」表彰者は以下の通り(敬称略)
【優秀協力会社】3社
リ・テック株式会社
太田工業株式会社
栗山造園株式会社
左から、リ・テック、太田工業、栗山造園の担当者が表彰を受けた
【優秀職長】8人
株式会社 アイ・エス・コンストラクション 北澤 仁
太田工業株式会社 小野寺 貴之
栗山造園株式会社 和田 崇
有限会社 清和ロード 内藤 哲也
株式会社セシム 星 純哉
株式会社ナプコ 越後 将人
リ・テック株式会社 柴田 直也
鹿島道路株式会社 石本 習人
太田工業株式会社 小野寺 貴之/栗山造園株式会社 和田 崇/有限会社 清和ロード 内藤 哲也/株式会社セシム 星 純哉
株式会社セシム 星 純哉/株式会社ナプコ 越後 将人/リ・テック株式会社 柴田 直也/鹿島道路株式会社 石本 習人
【優秀職員】4人
太田工業株式会社 高木 義行
株式会社ナプコ 佐藤 綾
リ・テック株式会社 鈴木 篤志
望月工業株式会社 大屋敷 耕一
太田工業株式会社 高木 義行/株式会社ナプコ 佐藤 綾/リ・テック株式会社 鈴木 篤志/望月工業株式会社 大屋敷 耕一
【無事故協力会社】8社
有限会社清和ロード
株式会社セシム
株式会社セーフティ・ロード
望月工業株式会社
京葉ロードメンテナンス株式会社
山柿工業株式会社
株式会社ブライト
株式会社シンコーハイウェイサービス
無事故協力会社の各社