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2024.05.09

市町村が管理する橋梁の維持管理ハンドブックを発刊
(一財)災害科学研究所 社会基盤維持管理研究会が近畿建設協会から

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(一財)災害科学研究所 社会基盤維持管理研究会(松井繁之会長)は、「市町村が管理する橋梁の維持管理ハンドブック <劣化・損傷、対策事例と対策優先順位策定手法>」を近畿建設協会から発刊した。


表紙及び執筆者一覧


 1編には、市町村の特徴のある橋梁の事例、対策の方向性、2編には、判定区分Ⅱの細分化した新たな対策優先順位策定手法の提案と細分化事例を記述している。

 特に1編は、特殊な経緯や構造を有する橋梁を中心に、これまで収集してきた事例について、個別の構造的特徴と点検・調査から見られる劣化・損傷を取りまとめ、特殊橋梁の特徴や問題点を踏まえた点検時の留意点や着目すべき箇所をそれぞれの事例に応じて示している。さらに、損傷事例に対する対策の方向性を具体的に検討した結果を示しており、広範な市町村に適用可能な事例・対策集といえる。

 第 2 編では、3 巡目の橋梁の定期点検、長寿命化修繕計画策定に向けて、予防保全型の新たな対策優先順位策定手法の検討を行うことにした。しかし、現状の判定区分Ⅱについては、コンクリート橋を例にとると、初期欠陥、乾燥収縮による軽微なひびわれから、判定区分Ⅲに近いコンクリートの剥離・剥落、鉄筋露出、鋼橋においては、床版の軽微なひびわれ、塗装劣化から鋼材の腐食、断面減少まで、劣化・損傷のレベルの範囲がかなり広くなっている。そのため劣化速度に違いがあることを勘案して、部材単位の判定区分Ⅱを 3 分割に細分化する新たな対策優先順位策定手法を提案している。さらに、部材単位の細分化の判定手法をより明確にするため、判定区分Ⅱの細分化について、判定理由および解説に分かりやすい写真を加えた事例集を作成している。

 販売価格は4,000円(税別)。

 問い合わせは https://kyokai-kinki.jp/product/、または電話06-6941-3413 まで。

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