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2026.02.16
日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会 2024年度施工面積は約48万㎡、前年比約2割増
加盟会社は140社超える ベトナム人技能実習生への取組みで受賞も
日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会は、13日、年次総会を開催した。同協会加盟業者の昨年1年間の総施工面積は前年度比約2割増の約48万m2に達した。また、ベトナム人技能実習生の取組みも順調に進んでおり、10期生まで31社111人のベトナム人技能実習生を会員各社に配属した。同取り組みにより2024年度の土木学会インフラメンテナンスプロジェクト賞を受賞したことも併せて報告された。さらに会員各社の技術的フレキシビリティを向上させるため、カスタマーサポートセンターを開設することも発表した。また最新の施工標準歩掛や養生足場設置の最新取組みや発注者への説明の必要性なども報告された。また、新会員として鹿島工業、乾容工業が新たに入会し、加盟会社・団体は140を超えた。
挨拶で山田博文会長は、「循環式ブラスト技術協会は、10年に本会場で旗上げした。10年が経過した。当初から私達はゴミを減らして世界を変えるんだという大きなテーマのもとで建設廃棄物の削減、CO2削減を目指してきた。その甲斐あって北海道から九州まで、47都道府県中で、会員がいないのは後2県を残すのみとなった。10社を超えている都道府県もある。どの都道府県においても金属系研削材を使う循環式ブラスト方法は、ほぼスタンダードになった。10年間の歳月がかかったが、全国で標準化させるゴールに近づいてきた」と述べた。
また、PCB含有塗膜除去の駆け込み需要に触れ、「需要増により類似工法も増えてきた。これは悪いことばかりではなく、循環式ブラスト工法が良かったからこそそうした工法が増えてきたのだろうと思う。今後も後発工法より安全で高品質な成果をお渡しし、『技術力の循環式ブラスト技術協会』と言っていただけるようにこれからも力を合わせて頑張っていきたい」と語った。
2026年度の活動方針として、山田会長は「引き続き、循環式ブラスト用研削材(スチール系・ステンレス系)のJIS化とグリーン購入における特定調達品目の閣議決定を目指すと共に、作業員や工事管理者の教育と技能認定も進めていく。また、政府の掲げる予防保全型メンテナンスの本格転換に向けた対策を着実に進める為に『循環式ショットピーニング工法』を推進させ、他の類似工法との差別化を図っていく」と語った。
特別講演は木村嘉富・橋梁調査会専務理事が『道路橋の維持管理における新技術の活用』というテーマで話した。
木曽川橋や本莊大橋のトラス橋の腐食、破断事例や妙高大橋などPC鋼材の損傷事例を詳しく説明すると共に、橋梁の定期点検の技術的推移、定期点検要領の改定推移を説明した。さらに点検時には見つからない損傷などを補修工事の際に報告する大切さなどにも触れた。イタリアのジェノバ橋崩落事故(2018年)についても触れ、斜張橋のケーブル定着部における水の滞留と腐食が原因で崩落に至った事例を説明し、日本でも同様の構造形式の橋梁において注意深い点検が必要であることを強調した。
外観目視だけでは発見できない内部損傷の存在も事例を挙げて指摘した。特に、PC橋やケーブル構造では、内部の鋼材腐食が外観からは判断困難であり、補修工事に着手してから深刻な損傷が発見される事例が多いことを説明した。同協会に対しては、現場で構造物の補修補強に当たる職人を育てることの大切さについて言及し、土木学会のインフラメンテナンス表彰制度におけるエキスパート賞やマイスター賞などへの積極的な応募を行い、そうした職人を称揚するよう呼びかけた。

旗揚げから10年、会員は140社・団体を超えるに至っている

新たに鹿島工業と乾容工業の2社が加盟した
挨拶で山田博文会長は、「循環式ブラスト技術協会は、10年に本会場で旗上げした。10年が経過した。当初から私達はゴミを減らして世界を変えるんだという大きなテーマのもとで建設廃棄物の削減、CO2削減を目指してきた。その甲斐あって北海道から九州まで、47都道府県中で、会員がいないのは後2県を残すのみとなった。10社を超えている都道府県もある。どの都道府県においても金属系研削材を使う循環式ブラスト方法は、ほぼスタンダードになった。10年間の歳月がかかったが、全国で標準化させるゴールに近づいてきた」と述べた。

山田会長
また、PCB含有塗膜除去の駆け込み需要に触れ、「需要増により類似工法も増えてきた。これは悪いことばかりではなく、循環式ブラスト工法が良かったからこそそうした工法が増えてきたのだろうと思う。今後も後発工法より安全で高品質な成果をお渡しし、『技術力の循環式ブラスト技術協会』と言っていただけるようにこれからも力を合わせて頑張っていきたい」と語った。
2026年度の活動方針として、山田会長は「引き続き、循環式ブラスト用研削材(スチール系・ステンレス系)のJIS化とグリーン購入における特定調達品目の閣議決定を目指すと共に、作業員や工事管理者の教育と技能認定も進めていく。また、政府の掲げる予防保全型メンテナンスの本格転換に向けた対策を着実に進める為に『循環式ショットピーニング工法』を推進させ、他の類似工法との差別化を図っていく」と語った。
特別講演は木村嘉富・橋梁調査会専務理事が『道路橋の維持管理における新技術の活用』というテーマで話した。
木曽川橋や本莊大橋のトラス橋の腐食、破断事例や妙高大橋などPC鋼材の損傷事例を詳しく説明すると共に、橋梁の定期点検の技術的推移、定期点検要領の改定推移を説明した。さらに点検時には見つからない損傷などを補修工事の際に報告する大切さなどにも触れた。イタリアのジェノバ橋崩落事故(2018年)についても触れ、斜張橋のケーブル定着部における水の滞留と腐食が原因で崩落に至った事例を説明し、日本でも同様の構造形式の橋梁において注意深い点検が必要であることを強調した。

木村専務理事
外観目視だけでは発見できない内部損傷の存在も事例を挙げて指摘した。特に、PC橋やケーブル構造では、内部の鋼材腐食が外観からは判断困難であり、補修工事に着手してから深刻な損傷が発見される事例が多いことを説明した。同協会に対しては、現場で構造物の補修補強に当たる職人を育てることの大切さについて言及し、土木学会のインフラメンテナンス表彰制度におけるエキスパート賞やマイスター賞などへの積極的な応募を行い、そうした職人を称揚するよう呼びかけた。