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2024.08.23

循環式ブラストの年度施工面積が初の40万㎡超
日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会 第9回中間報告会を開催

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 一般社団法人日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会は、23日、名古屋市のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で令和6年度中間報告会を開催した。同協会は令和5年度に初の年度施工面積40万㎡超(407,471㎡)を達成した。施工地域は23都道府県287現場に及び、昨年度比23%増とした。施工面積1位は近畿自動車道茨田高架橋塗替塗装工事そのほかで174,836㎡(ヤマダインフラテクノス施工)、2位は有明大橋塗替塗装工事そのほかで21,477㎡(日本サミコン)、3位は近畿自動車道新橋高架橋他1橋塗替塗装工事そのほかで21,240㎡(昭和塗工社)で、9現場で1万㎡を超えた。また、エム・アイ、クラレプラスチックス、タナカ塗装システム、板持塗装店、寺戸工業、安島工業、技工社、理化の8社が新たに入会した。


挨拶する山田会長 / 新入会員企業挨拶


 同協会の山田博文会長は、冒頭のあいさつで「ごみを減らして世界を変える」という大きな夢の元、来年度で10周年を迎えることができた。これは協会の皆様方の努力の賜物であり、また各行政の皆様が循環式ブラストの有効性をご理解していただいた結果であると考えている」と述べた。
 また、全国のブロック会議で類似工法について報告が上がっていることに言及、「しかし、類似工法が出てくるということは、優れているからこそ真似されるわけで、先駆者として信念をもって工法のさらなる普及、発展を進めていきたい」と述べた。
 さらに「秋には国内でも自民党総裁選挙があり総理大臣が変わる。米国でも大統領選挙があるなど国際環境は変転しているが、今日も島根県で40℃を超えるなど、地球温暖化による環境の悪化は続いている。それを少しでも緩和できる環境負荷を抑え、さらに鋼橋の維持管理に寄与する工法として循環式ブラストのさらなる普及を進めていきたい」と述べた。
 来年度は10周年を迎えることもあり、「10周年イベントの開催なども考慮している」ということだ。

 その後は、令和6年度の事業報告・予定や、①ベトナム技術訓練学校経過報告及び配属状況報告、②循環式ブラスト機の鉛専用機・PCB期の区別(識別)の徹底、③循環式ブラスト工法の研削材および回収作業における労働災害防止などについて報告がなされた。
 ①については、1期~3期生の30人が卒業し、いずれも会員企業に配属ないし配属予定であるなど順調に進んでいる。4期生も10人が訓練中で、5期生14人は日本語教育を進めている。
 また、②については機械の取り違えによるPCB汚染を防ぐために、鉛専用機械は緑色、PCB専用機は赤色のステッカーを貼ることによって、そうした瑕疵が起きないようにするよう徹底がなされた。
 ③については、安全性向上のため、回収ホース用先端ガードの装着を義務化すると共に、ホースの盛替え作業などをそのつど装置を止めて行うことの徹底も求めている。


中間報告会には100社弱が参加した(委任状含む)


 また、特別講演は熊倉俊和・IKIGAI WORKS代表取締役社長が「人を幸せにする健康経営」というテーマで論じた。

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