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2024.09.03

国道246号新善波トンネル 応急復旧により2週間程度で交通開放
火山灰系の粒径が細かい土質で危険な法面 慎重な調査設計が必要

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 国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所は2日、『第 1 回 国道246号伊勢原市善波地区法面崩落対策検討委員会』(委員長=横浜国立大学大学院教授)を開催した。

 8月30日に国道246号新善波トンネルの厚木市側坑口付近で発生した法面崩落は、坑口から少し離れた路上に延長40mの範囲で約1,000㎥の土砂を堆積させた。土質は火山灰系の粒径の細かい土質(砂質土)で、流動化しやすく、斜面にすべり残った土砂が大量に残っており、ひび割れ及び表流水が見られることから、今後、更なる崩壊が発生してもおかしくない状況にある。

 そのため、応急復旧対策として、トンネル坑口上に堆積している土の除去・土のうの設置、道路法面対策として鋼製の仮設防護工、排水対策を実施することにした。

 トンネル坑口上での土のうの設置にあたっては、トンネル本体構造の安全を確認し、法面の変位を計測する機器を調査結果に基づき設置し、観測体制を確保する。

 上記の応急復旧対策および観測体制確保を実施したうえで、2週間程度で交通開放を行うこととしている。現在は既に路上に堆積した土砂は全て撤去し終えている。応急復旧は土砂撤去で世紀東急工業、仮設防護工(鋼製の土留め壁)で日特建設、無人化施工の協力で熊谷組が、それぞれ従事している。


崩落状況 / 土嚢設置状況



堆積土砂の撤去状況(左:無人化施工、右:有人施工)


 引き続き、本復旧に向けた調査設計および施工を行っていくが、土質が悪いため、アンカーによる土留め工など、大規模な対策が必要になる可能性がある。(井手迫瑞樹)

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