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2024.10.03

ESCON協会 2024年度技術講演会を開催
ESCON VFC指針を念頭に置きながら開発していく必要がある

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 ESCON協会は10月2日、東京・私学会館で2024年度技術講演会を開催した。

 講演会の冒頭で松村秀樹技術委員長は、9月24日に土木学会に講習会が開催された高強度繊維補強セメント系複合材料の設計・施工指針(案)(VFC指針(案))に触れた。

「同指針は、2004年に発刊された超高強度繊維補強コンクリート施工設計施工指針(案)いわゆるUFC指針(案)がハイスペックであるため、広く高強度繊維補強セメント複合材料が使えるようにするため制作された指針であると考えている。VFCは初期熱養生が不要で、鉄筋との併用が可能であり、強度も60~150N/mm2程度(UFC指針は150N/mm2以上を想定)を想定し、場所打ちも可能なものと定義されている。ESCONはこのVFC指針を念頭に置きながら開発していく必要がある」と述べた。
 また、ESCONについては、短時間で強度を出してほしいという要望、それから高い流動性を有しているという長所がある一歩で、それは逆にチクソトロピー性に劣るということがあり、その改善も図っていきたいと思っている」とした。

 本講演会では、土木学会技術評価認定を申請している低桁高・軽量はRC桁『ESCONビーム』の構造特徴や試験施工の結果などについてエスイーの野澤忠明氏が説明した。

 次いで現場報告として、「国道24号橋梁保守工事B地区 溝橋」におけるESCONによる現場打ち施工をショーボンド建設の松田充氏が詳述した。


「国道24号橋梁保守工事B地区 溝橋」におけるESCONによる現場打ち施工(井手迫瑞樹撮影)


 特別講演も行われ、東工大名誉教授の二羽淳一郎氏が『VFCに期待すること』というテーマで、先に発刊されたVFC指針(案)の内容とその狙いについて詳しく語った。

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