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2024.11.15
ウォータージェット機械化研究会が令和6年度技術研修会を開催
ウォータージェット機械化研究会(増田健康会長)は10月22日、第一カッター興業本社( 神奈川県茅ヶ崎市)で技術研修会を開催、17名が参加した。冒頭の挨拶で増田会長は、「本研究会は、ウォータージェット(WJ)に関連する技術、特に安全に対する取り組みから機械化を推進していくことが設立の趣旨で、昨年10月にスタートした。これをより発展、加速させていくことには今の任意団体では限界がある。社団法人化を実現し、質の高い取り組みが実現できるよう皆様にご協力をお願いしたいと思う」と挨拶した。社団法人化は来年の4月の発足を目指す。今年度末には臨時総会を開き決議を取りたいと述べた。
講演会では佐々木一夫氏(土木学会インフラメンテナンスエキスパート)が「RC床版の変遷と補修時の留意点」と題し講演を行った。RC床版の技術基準の変遷から施工当時の状況把握をすることにより補修方法が異なることに着目し、床版補修で留意してほしい気付きを述べた。
挨拶する増田会長と会場風景
研修会では、オートチッパーによるWJはつりの実演とPCMグラウト材を流し込み、硬化させるまでの過程を見学。オートチッパーは従来工法と比較して低騒音、低振動なため、周辺環境に配慮した施工が可能であり、撤去材と切削水を同時吸引し、バキュームタンクに回収するため、はつりガラや使用水の流出を防止できる。さらに超高圧水の衝突エネルギーによる撤去作業は、床版本体へのダメージを大幅に軽減できると説明。また、PCMグラウト材は、樹脂を使用したポリマーセメントのグラウト材で、オートチッパーで切断した「角が垂直になっている断面」に有効な材料で、固いモルタルを練る必要や左官の必要もなく、オートチッパーと組み合わせて使用することで現場の省力化に期待ができると紹介した。
オートチッパーによるWJはつりの実演
PCMグラウト材を流し込んで硬化させるまでの過程を見学
講演会では佐々木一夫氏(土木学会インフラメンテナンスエキスパート)が「RC床版の変遷と補修時の留意点」と題し講演を行った。RC床版の技術基準の変遷から施工当時の状況把握をすることにより補修方法が異なることに着目し、床版補修で留意してほしい気付きを述べた。
講演する佐々木一夫氏(土木学会インフラメンテナンスエキスパート)