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2025.02.21

日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会が定時総会を開催、新たに7社が入会
循環式プラストピーニング工法の普及や、循環式ブラストのロボット化の確立などを行い、後発類似工法との差別化を図る

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 一般社団法人日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会は2月21日、東京・第一ホテル両国で令和7年度定時総会を開催した。新たにアルコ、中村、ビルドメンテック、アキヤマ機工建設、日立塗工店、南国塗装、真和塗装工業の7社が入会した。


多数の協会員が参加した


 冒頭のあいさつに立った中村忠之副代表理事(右写真)は、昨年の奥能登地震、奥能登豪雨について触れたのち、さらに埼玉県八潮市での道路陥没事故に触れ、「ご承知の通り下水道管の老朽化が原因ではないかとの報道がなされており、高度成長期に建設された我が国のインフラが、耐用年数よりも早く傷んでいるということが報告されており、鋼橋の防食を担う当協会においても他人ごとではなく、予防型のメンテナンスを加速度的に進めていかなければならないと強く思った次第でございます」と話した。

 その上で、「低価格をうたう後発工法が多数出てきており、他地域によってはシェアが奪われている現実もある」とし、「我々の工法は、建設技術審査証明書を取得している唯一無二の方法であり、発注者様が安心してご採用していただける工法として実績と理論武装あるいはエビデンスを明確にして、会員の皆様と力強く歩んでいきたいと思っております」と述べた。

 また、加えて、循環式プラストピーニング工法の普及や、循環式ブラストのロボット化の確立などを行い、後発類似工法との差別化を図っていくこと、さらには人手不足への対応としての当協会の取り組みとして、ベトナムに開校したブラスト技術訓練学校も、「会員企業の皆様のお力添えにより、卒業生を各会員業者様に多数送り出している」と順調に推移していることを報告した。


ベトナムに開校したブラスト技術訓練学校


 今期は、引き続き循環式ブラスト用研削材(スチール系・ステンレス系)のJIS化とグリーン購入における特定調達品目の閣議決定を目指すと共に作業員や工事管理者の教育と技能認定も進めていく。また政府の掲げる予防保全型メンテナンスの本格転換に向けた対策を着実に進めるために「循環式ショットピーニング工法」を推進させ、他の類似工法との差別化を図っていく、ことを活動方針とした。


日本橋梁建設協会の石原康弘副会長専務理事が「鋼橋の未来」というテーマで講演を行った

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