豊岡市 山陰本線などを跨ぐ跨線橋2橋の補修補強を進める

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2024.05.22

正法寺大橋と五荘大橋 いずれも路線バスが通る重要橋梁

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床版 自治体
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下地補修ができる浸透型防水工法 高耐久・塩害に強い塗装により長期防食が可能な補修塗装 スーパーブラスター工法

五荘大橋 同市最長を誇る橋長343.72mの単純合成鈑桁@14連の橋梁

既設舗装厚は50mm、新設舗装厚も60mmに抑制

損傷が激しく防水前にPCM(リフレモルセット)で断面修復

五荘大橋

 五荘大橋は、同市最長を誇る橋長343.72m(24.286×13+28.0m)の鋼単純合成鈑桁橋@14連の橋梁で、もともと兵庫県所管であった橋梁である。下部工は重力式橋台(鋼管杭)、RCラーメン橋脚(場所打ち杭・鋼管杭)となっている。主桁本数は3本、主桁間隔は直線部2.8m、曲線部3.05m(ただし増設桁があるため床版の支持間隔は短い)、主桁高は直線部1.4m、曲線部1.5mとなっている。 

 正法寺大橋と同様、昭和39年鋼道路橋示方書で基づいて設計され、1966年に供用された橋でもうすぐ60年が経とうしている橋梁である。


五荘大橋補修一般図


 補修履歴としては平成10年に設計荷重(B活荷重)の変更(床版の鋼板接着工および縦桁増設工)および耐震補強工事、令和元年に金属溶射による支沓防錆工事を行っている。しかし過去に床版防水工を行っておらず、床版・舗装・地覆の亀裂・欠損などが生じているほか、伸縮装置からの漏水による主桁端部の腐食、支承の腐食などが生じていることから、令和3年度から着手し令和8年度までの6年をかけて、伸縮装置の交換や床版防水工の施工、舗装補修などを施している。現在までに橋面防水工と舗装工は2,290m2中1660m2が施工済み、伸縮装置は103m中76mを施工済みである。


床版防水及び舗装工①

床版防水及び舗装工②


 同橋は直橋ではあるものの、曲線半径はR=50mときつく、縦断勾配は4.4~6%に達する、 横断勾配は標準部2%、片勾配では3%である。そして既設舗装厚は1層50mmしかないところが特徴である。床版厚は200mmとなっている。

 正法寺大橋より損傷は激しく、床版防水は正法寺大橋と同様のHI-SPECシール(KS)を用いているが、その前にPCM(リフレモルセットSF)による床版上面損傷部の断面修復を行ったうえで防水工を施工している。打換舗装は基層30mm、表層30mmの合計60mmと既設舗装厚より10mm厚く施工している。


断面修復工の施工状況

伸縮装置取替工


 同橋の補修設計はパシフィックコンサルタンツ。元請は山口工務店、伸縮装置取替工の1次下請は山陽化学工業、舗装工の一次下請は金下工務店、同2次下請は阪神道路開発、近畿ニチレキ工業、バンテック、同3次下請はネオ・ルーフィング。

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