インフラ未来へのブレイクスルー -目指すは、インフラエンジニアのオンリーワン-

インフラ未来へのブレイクスルー -目指すは、インフラエンジニアのオンリーワン-
2025.04.01

⑤持続可能な戦略で未来を拓く,レジリエントな橋梁  ‐ 次世代橋梁管理の理想像,橋は未来を拓く‐

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3.おわりに

 ここまでお蔵入りした私が担当した道路橋メンテナンスと長寿命化について執筆した内容を紹介した。20年前に考えていたことと、あれから20年が経過し、国や地方自治体が新たなメンテナンス構築に向けて取り組み始めた現状を考えると随分と進歩したような気もするが、残念ではあるが本質的には何も変わっていないような気もする。

 私の立場も公共機関から民間企業に足を突っ込んで1年経過した今、私自身何が異なったかを考えてみると私の考え自体にはあまり変化は無いが、私がメンテナンスに抱いていた思いの実用化がより具体化し、それを実装する方策が展開し始めたことが大きな違いと言えそうである。

 それはそれとして、私自身、公共機関と民間企業の違いを痛感する日々が続いていることは事実である。例えば、私が何かに取り組もうとすると公共機関に所属する立場ではないことから、相手側から甲乙の関係となる可能性を心配する事態が増え、種々な情報取得に制限がかかることが多くなった気がする。 より具体的に示すと、私が公共機関側の所有する情報を得たいと希望すると、希望した公共機関側の技術者から「求められている情報については、情報公開制度で正規に要求してもらいたい」、「これから先の情報は、立場が異なるので提供は困難です」、「この情報を使う場合は、正規に許可申請手続きを行ってもらいたい」などと言われることが度々あった。今はまだ、前職や前前職の立場であった私のことを知っている人が多いので最終的には何とかなるが、そのうち私を知る人が無くなるともっと厳しい対応になるのではと今現在も心配している。

 まあ、そのような状況となったら私は、➀現在も続けている業務を中止する、➁仕事は全て終わりとして隠居する、③現代社会には通用しない人物であることから、当該連載のような情報発信は辞めると理解すべきなのかもしれない。

 また、私が足を突っ込んだ民間企業側としても私には、可能であれば営業に向けた行動をしてもらいたいと言いたいところであるが、私の置かれている立ち位置を考え思案しているとも考えられる。要するに、100万円の委託を受注するにはいくら費用が掛かり、その結果、どの程度収入を得ることになるのか、100万円の投資が将来1000万円収益となって戻ってくるのか、などを考えてもらいたいのであろう。いやはや厳しい現実である。

 大企業ならいざ知らず、現在所属している中小企業の技術者の場合は、常日頃から営業を考えて行動が必要であり、経営者側はそれを求めていると感じている。私としては、公共機関の方々はもう少し緩やかに、そして我が国の将来を考えて、大きな気持ちで私に接してもらいたいと感じる日々である。

 次回は、今回とはまた違った話題提供として、実橋を対象に進めている新たなメンテナンスに向けた取り組みをより具体的な内容で紹介しようと考えている。それでは、3か月後を楽しみに!

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