Interview

北部国道 改築4事業を推進

2025.11.20

読谷道路 橋梁や開削トンネルが進捗

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沖縄総合事務局
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11トンネルで点検を実施

地下構造物の点検 130箇所で実施

N-SSI工法などを採用

 ――全国的に異常気象などによる土砂災害が相次いでいますが、道路に面する斜面や、古い法面などをどのように補強・補修して道路を守っていくのか具体的な事例や計画などがございましたら教えてください。

 屋我 斜面・法面の保全については、防災対策箇所は、毎年点検を行い、変状を確認しています。とりわけ、特定土工構造物(その他法面を含む)は、5年に1度点検し変状を確認すると共に、大雨・台風直後にも変状が無いかを確認しています。

 点検等により、変状が確認された箇所については、詳細調査等により対策を検討し適宜補修しています。

 ――補修計画の有無は

 屋我 現時点において、補修計画は作成していません。

 但し、昨年の大雨で国道58号国頭村与那地区と宜名真地区において、法面より土砂流出が発生し、通行規制がかかった箇所で対策を実施予定です。令和6年度直轄道路災害復旧事業費の申請を行い対応しています。

 ――地下埋設物、とりわけ下水道の水管劣化を起因とした道路陥没が全国で生じているが、管内の点検状況と維持管理状況を定量的にお答えください。また、1.5~2m程度の深さであれば電磁波レーダーによる点検は十分行えますが、それより深い箇所はどのように点検、維持管理していくのでしょうか。管内の取り組みを教えて下さい。

 屋我 地下占用物については、八潮市で起きた大規模陥没を受けて、第1回地下占用物連絡会議を設置し、道路管理者と地下占用業者が相互の点検計画や点検結果の情報共有を強化し道路陥没を防ぐ取り組みを始めました。これまでも5年に1度の点検を行っていましたが、あくまでも管理者任せで、国土交通省への報告を義務付けていませんでしたが、今回、報告を義務付けることにしました。

 国道が管理する地下構造物の点検状況ですが、横断函渠(ボックス)ついては、定期点検要領等に基づき実施しています。

 今後も点検等により損傷状況を確認し、構造物の健全性を適切に評価し、計画的に修繕を行っていきます。

 ――大深度な地下埋設物はありませんか

 屋我 八潮のような深さはありませんが、路面からの電磁波レーダーでは調査できない程度の深さにある地下埋設物は存在します。基本的には自治体の下水管理者が調査しますが、ボックス内に無人カメラを装着したドローンを走らせるなどの方法で点検していると聞いています。

 これまで通り、国土交通省で行う調査により空洞などが確認された場合、マンホールなどが隣接し、地下埋設物などがあると思われる場合は、該当市町村に報告し、共同で迅速に対応できるようにしていきます。

 ――NETIS登録技術、コスト縮減策または独自の新技術・新材料などの活用について

 屋我 2022年に補修工事を行った喜如嘉橋では、コンクリート中の高い塩分濃度環境においても未補修部からの塩化物の再拡散やマクロセル腐食対策へ期待できる「亜硝酸リチウムを用いた断面修復工法(N-SSI工法)」をNETISの中から選定して採用しました。表面含浸材とあわせ二重の防錆効果を期待しています。


NN-SSI工法のひび割れ注入状況

同断面修復工施工状況


 ――橋梁の架替や大規模修繕、トンネルの点検状況、トンネルやのり面について橋梁のような長寿命化修繕計画を企図した補修補強計画の進捗状況を教えてください。また県や市からの点検・修繕代行の事例があれば詳しく言及してください

 屋我 老朽化に伴う橋梁の架替については、先述のように国道58号後原橋が架替完了(改築)しており、現時点で架替予定の橋梁はありません。

 トンネルの点検状況については、数久田トンネルが新規供用(R3)となり、11トンネルで点検を実施しており、新要領に基づき、今後も定期点検を5年に1度の頻度で実施予定です。

 トンネルの修繕計画の進捗状況については、トンネル個別施設計画が策定されています。

 管内のⅢ判定は、7トンネル(宜名真、ウテンダ、辺土名(R2)、宇嘉、名護大北、辺土名(R6)、幸地又)あり、2トンネル(宜名真(R4)、辺土名(R5))で対策を完了、2025年度は3トンネルで対策を予定(宇嘉、名護大北、幸地又)しています。26年度は2トンネルで対策を計画(辺土名、ウテンダ)しています。

 ――ありがとうございました

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