Interview

国土交通省中国地方整備局 林正道局長インタビュー

2025.01.01

地域の安全・安心と地域経済の強化を重点において整備

Tag
2025年新春インタビュー 国土交通省
Share
X Facebook LINE
劣化状況の見える化が可能な剥落防止工 無繊維型高強度透明樹脂 鉄に寿命を与え、社会インフラを支える ラック足場

地元建設業者を応援していきたい

DXやITの活用で働き方改革

地元建設業者を応援

 −−国交省ではDXの推進・活用を大きなテーマとしておいでですが、最近のDXの活用や今後の取り組みを教えてください

 林 人手不足の中、担い手をとにかく確保していくことが大切です。そのためには働く環境を良くしていかなくてはならず、省力化のため新しい技術を導入していくことが必要だと考えます。現場で厳しい思いをして働く状況をDXやITの力を使って環境を整えていく。例えば、遠隔操作ですが、オペレーターが現場の機械の上でやるのではなく、オフィスなどの部屋の中から操作できるようになれば働く環境もよくなります。

 

中国地方整備局インフラDX推進計画の特徴


 

 担い手を確保しても人口減少は止められません。インフラの老朽化を考えると、今まで以上に少ない人間でこれまでと同じ、あるいはそれ以上の仕事をこなせるようにすることが必要であり、省人化の取り組みというものを進めています。

 

生産性向上と働き方改革①


 

 現場で地元の建設業者の方々がDXやITの取り組みを進めることに協力できるような取り組みをはじめています。地元の建設業者が4足歩行ロボットを使って砂防堰堤の出来高などを管理してくださったり、様々な新しい技術を使って省人化や現場の管理の高度化を行っているところは中国地方整備局管内の現場事務所の中ではいくつもあります。特に力を入れたいと思っているのはここかもしれないですね。そのように頑張っている地元の建設業者を応援したいと思っているのですが、新しい技術に前向きな建設業者の方々を応援した上で、それが世の中にも伝わっていくと良いと思っています。建設業界はこういうふうに変わってきているということが伝わるということが大切だと思っています。

 

生産性向上と働き方改革②


 

 そのようなものの一環として中国インフラDXセンターが令和6年12月18日に本格運用しました。我々職員が勉強するということももちろんあるのですが、「建設業者の方々がこのような技術があるのか」と生で体験して動かしてもらい、積極的なインデックスに取り組んでいただけると思って、自治体や建設業の方々に来ていただいて、積極的に自分たちの現場に取り込んでいってほしいと思っております。

 維持管理業務での取り組みですが、河川、道路に限らず、最近ではドローンを使って人が行けないところでの点検であったり、カメラを使って人が直接行かなくてもそういう点検ができる等、そのような取り組みを進めています。安全で簡単にいろいろなところに入れるので、人が行けなかったようなところにも入れてデータがとれるというメリットもあり、どんどん推進しております。

 

ドローン等を使用した点検

RPR工法 塗膜剥離の高度な技術で環境にやさしい工法です 信頼の‘’人と技術‘’で豊かな人間環境の創造に貢献します 子ども達に光り輝く未来をバトンタッチする責任がある

地域の安全安心の確保

持続可能な地域交流・地域経済の活性化を目指す

 中国地方整備局ではインフラを整備することにより、地域の安全安心の確保をしてまいります。災害対応力では国土強靱化の様々な取組の加速化・深化の他、ストック効果を高めるためのネットワーク整備で物流や地域の活性化につなげていくことが重要と考えております。課題に即した適切な整備を行っていくことで、持続可能な地域交流・地域経済の活性化や国際競争力の強化などを図ってまいります。


 −−ありがとうございました

pageTop